動物ブログ

鯨は世界を救う

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前書き

クジラ漁と聞いて皆様はまずどうお考えでしょうか?

「可哀そう」「残酷だ」「止めるべきだ」といった感想をお持ちになる人も多いのでは無いでしょうか?   または「ホエールウオッチングが出来なくなる」「クジラが絶滅する」と考えられる人もいると思います。

しかしそうした巷に流れる情報の真偽を出来れば自分で調べてみてください。私自身も絶滅の危機にあるクジラを人間が食べる為に殺す事には絶対に反対です。ところが現実には日本の捕鯨に断固反対しているアメリカが現在でも絶滅の危機にあるホッキョククジラの捕鯨を「原住民の文化を守る」という名目で許可しています。日本の捕鯨に反対している2つの代表国であるアメリカとオーストラリアが現実には牛肉の最大輸出国であり、この「捕鯨反対運動」そのものが確実に商売化している現実があります。今回のブログではそうした各国の思惑と実際のクジラがどういう状態でいるのかという観点から記述していきたいと思います。宜しくお願い致します。

現在のクジラの頭数とその食料

現在は各国が捕鯨を止めた事もあり海洋にいるクジラは確実にその数を増やしています。しかしすべてのクジラが頭数を拡大している訳では無くシロナガスクジラ、ホッキョククジラ、カワイルカ類は確実に保護が必要な状況です。

逆に頭数が増えすぎてそのエサが無くなって深刻な状況にあるのがマッコウクジラ、ミンククジラであり現在マッコウクジラは200万頭以上、ミンククジラの頭数は100万頭を超えていると報告されています。ミンククジラはクジラの中では小型ですがその胃袋の大きさはドラム缶3個分、1日の食料は220キロになります。

クジラの生態やその頭数を調べるという作業自体が実は現在でもかなり難しく捕鯨反対国が行う水溶化したクジラの糞を調べても何が分解されたものなのかまでは解らず実際の状態を調べる為にはクジラを捕獲してその胃袋を直接調べるしか方法が無いのが現実でこの分野で世界で一番優れているのが日本の捕鯨船である事は確実です。南極海に向かう日本の捕鯨船には世界で唯一捕獲したクジラの体重をそのまま測れる装置がありクジラを苦しめずに出来るだけ早く殺す捕鯨技術も日本が一番優れています。つまり毎年発表されるクジラの生態についての報告書は日本の捕鯨船IWC国際捕鯨委員会)に報告したものを発表しているに過ぎず日本が捕鯨を止めればクジラの生態も解らなくなってしまう訳です。日本以外の捕鯨国であるノルウェーやスペインやロシアは殆ど全く非難されず、すでにIWCを脱退して独自の捕鯨を行っており国際的には何の資料も出さない状況であり現在でもIWCに加盟している日本にだけ反捕鯨国の非難が集中しているのもおかしな状況ですがこれが現実です。他国はシーシェパードの妨害を受けた時にはこれをテロ行為とみなして対処するという徹底した態度で捕鯨をしており現実にシーシェパードは国際的に完全にテロリストとして指定されていますが不思議な事にこういう事実は全く報道されません。

そうした中で捕鯨を行っている日本の捕鯨船から2009年に驚くべき報告が上がりました。捕獲したミンククジラの胃袋から大量のスケソウダラが見つかっており「オキアミを主な餌としていたヒゲクジラ類はその頭数の増加により海洋中のオキアミを食べつくして現在はサンマやニシンの稚魚などを主な餌にしている」というものでした。現実に世界の漁獲量は10年前に比べて3分の2ほどに減っており、その原因が増えすぎたヒゲクジラ類による被害である事は明白です。このまま放っておけばさらに世界の漁業に深刻な打撃を与えるのは確実です。そういう状況の中で捕鯨を止める事は世界的に大損害をもたらします。皆様も「今年はサンマが不漁だ」とか「ニシンが捕れない」といった類のニュースを見た事があると思います。その原因が増えすぎたヒゲクジラ類にある事がはっきりと分かってきた訳です。「今年は~が不漁だ」とのニュースはありますがその原因を「増えすぎたクジラのせいだ」というニュースは全く流されません。こんなおかしな理屈は無い訳で日本の捕鯨船はきちんと毎年IWCに報告しています。皆様もこの類のニュースが流れた時にはまずクジラの存在を疑って頂きたいものです。このままでは世界の漁業は壊滅してしまいます。このブログの題名通り「クジラを捕る事は世界の漁業を救う」行為です。

世界の捕鯨の歴史と日本の捕鯨

北欧のいくつかの国と日本以外の国家での捕鯨の歴史は決して古くありません。クジラの肉を全く食べない国家が捕鯨を始めたのは歴史的にはごく最近でありその目的は鯨油を取るという目的からでした。彼らは巨大なクジラを殺して船内に持ち込むと油だけ取って残りは海に捨てる訳です。油を取った後のクジラの肉には何の関心もありませんでした。大型の捕鯨船が作られるようになった18世紀ごろからこうして世界のクジラは頭数を減らしていき、ついに絶滅の危機を迎えるまでになりました。クジラの頭数の減少と日本の捕鯨とは全く関係がありません。ところがそのころから鯨油に代わって石油が使われるようになってきます。1960年代にはアメリカのジョン C リリーという学者がクジラの脳は人間に近いとの論文を発表しました。そうなると捕鯨を続けている日本は野蛮な国家として扱われるようになる訳です。確かにクジラやイルカの脳は複雑であり相当大きいものですがこの論文はそういう印象から勝手に決めつけて書かれたものでありなんの科学的な根拠もありません。イルカやクジラの脳について具体的な検証が行われ始めたのはごく最近の話であり、その結果人間とは全く違う事が解ってきています。ところが感情的な環境保護団体や左翼の知識人たちはこうした科学的な検証を無視して日本人に「捕鯨を止めろ」と喚き散らす訳です。

日本の捕鯨の歴史は非常に古く他国の捕鯨とは全く違います。クジラを祭る神社は日本中にあり、その中でも捕鯨が盛んな和歌山県太地町の「恵比須の宮」は有名です。この神社では捕れたクジラ一頭ずつに戒名を与えて墓を作っており、雌のクジラを捕獲してお腹を開いてみたところ体内に生まれる前の子供がいた為にそのクジラの肉は全く食べずに親子を同じ墓に入れて成仏を願った事でも有名です。シーシェパードはこの太地町で盗撮した映画「ザ コーブ」でアカデミー賞を取りましたがこうした日本人がクジラを敬っている現実は全く無視しています。ドキュメンタリー映画を作るのなら真実を伝えてください。おかしな先入観で一方的な思い込みで作った映画が真実から遠く離れた駄作でしか無い事は明白です。日本人はクジラの肉も油も皮も食べ、その骨は彫刻の材料にしてどうしても食べられない内臓は田畑の肥やしにして一頭獲る度に戒名までつけてその成仏を願っています。そういう事実もきちんと伝えてください。

日本の捕鯨に反対するアメリカは大陸発見時に2千万頭いたバッファローを150頭を切るまで「ネイティブインディアンの食料だ」という理由だけで殺し、オーストラリア人はカンガルー300万頭を虐殺しました。何故そういう歴史を無視して日本人の捕鯨をやめさせようとするのか?  私は彼らには日本人の捕鯨を非難する資格など全く無いとしか思えません。

あとがき

私は日本もそろそろIWCを脱退して独自の捕鯨をしても良いと思っています。イージス艦を一隻捕鯨船に同行させてシーシェパードの妨害があれば沈めたら良いだけです。彼らは国際テロリストに正式に認定されており沈没させても全く国際問題にはなりません。クジラの肉はあらゆる動物の中で飛び抜けて高たんぱく低カロリーな食肉であり、お腹いっぱい食べても全く太らない唯一の肉である事も現在では全く取り上げられていません。クジラが頭数を減らせば漁獲量も上がり世界の漁業が潤う事もきちんと報道するべきだと思います。そもそもIWCとは国際捕鯨委員会であり捕鯨数を決めるのが本来の役目の筈ですが、その加盟国になぜか海が無いはずのコンゴが入っています。海の無い国が捕鯨委員会にいて捕鯨に反対しているという理屈をどうやったら説明できるのでしょうか?    北欧諸国がこんな馬鹿らしい組織から脱退したのは当然だと思います。

さて次回ですが「日本の野生動物とその被害」について書いてみたいと考えています。宜しくお願い致します。